なぜ社会保険労務士試験を受けようとしたのか
「社会保険労務士」って聞くと、具体的にどんな仕事をする人なのか?
私は、全然知りませんでした。
ただ、年金についての番組でコメンテーターとして社会保険労務士と言われる人が出てきていたり、過労死について労働に関する法律を説明したりする人かな?
という印象。
あとは何をする人なのか????
よくわからないけど、社会保険労務士試験に挑戦しようと思い立ったキッカケは、
長時間労働が常態化している自分の職場に疑問を抱き、「こんな働き方って違法じゃないの?」と本屋で参考書を漁っているうちにたどり着いたのが社会保険労務士試験でした。
よく耳にするサブロク協定
私は教員でした。
定時がいったい何時なのか忘れてしまうくらい、残業が常態化しており、タイムカードというものは無かったので1ヶ月あたりにどれくらいの残業時間をしているのかも把握できずにいました。
残業代は出ません。
なので早く帰れば帰るほど時給が高くなります。
なんで教員は残業代が出ないのか???
私はいつも悶々としていましたが「こういうもん」と、言い聞かせながら勤務していました。
そんな時、テレビで「サブロク協定」を知りました。
「45時間以上の残業をさせてはいけない協定」です。
旦那さんの会社にもサブロク協定があるらしく、
45時間超えたらどうなるの?
なんか手続きが面倒くさいらしいから絶対に超えちゃダメってなってる〜
調べると、サブロク協定っていうのは「労働基準法」に定められているもので、時間外労働をさせても罰則がない状態にできるが、それは45時間までという上限があるそうです。
調べているうちに労働基準法をもっと知りなくなり、
「初心者でも分かりやすく解説している参考書はないかな?」
と探していると、社会保険労務士試験の「社労士はじめの一歩」という参考書を見つけました。
「こういうもの」から「こうあるべきもの」へ
あっという間に「社労士はじめの一歩」を読み終え、今の労働環境がいかに劣悪かということが客観的に理解でき、すごく感動しました。
〈労働安全衛生法〉
建設工事関係の人に関する事がほとんどで、一般的には健康診断やストレスチェックなどもこの法律。
〈労災保険法〉
勤務中や通勤中に怪我をしたら助けてくれる法律。
〈雇用保険法〉
失業したら助けてくれたり、続けやすいような支援もしてくれる法律。
〈労働保険徴収法〉
会社側が毎年払う保険についての支払いに関する法律。
〈健康保険法〉
病院でよく出す保険証のこと。この保険証によってどういった医療が受けれるのかが分かる法律。
〈国民年金法〉
全員入るものだけど、扶養だと払わなくてよかったり将来もらえないとか耳にする。
〈厚生年金保険法〉
会社に入ると必ず入る保険。毎月給料から沢山引かれているからイラっとするやつ。
この他にも、一般常識として労働や保険に関して範囲に含まれています。
社会保険労務士として仕事がしたい!!
という人だけでなく、教養として知っておくことで労働環境や将来の年金についてしっかり考えることができる試験だと思います。
受験して得たもの
法律って知れば知るほど面白い。
「なんで?」を解決してくれます。
でも教員の労働環境については一筋縄ではいかないようで、文部科学省の資料「公立学校の教育公務員の勤務時間等について」を読みながら「んー。はっきり定まってないなー。現場に全然浸透してないもんなー。」っていうのが感想です。
社労士の勉強をしていなかったら、こういった資料を読んでも理解できなかったし、考えることもできませんでした。
社労士の勉強で全ての労働や保険に関する知識を得ることはできませんが、自分で気になることを調べて理解をして意見を持つことができるっていうのは、大きな収穫なのではないかと思います。
社労士をなぜ受けたか・・・・・
自分の教養を高めるため、
モヤモヤをスッキリさせるため、
伝えて広めるため!